今日菅首相は日韓併合100周年を今月29日に控え、
本日官邸で記者会見し過去の朝鮮半島の「植民地支配」に
関して「多大の損害と苦痛に対し、改めて痛切な反省と心からの
おわびの気持ち」を表した談話を発表しました。
また李氏朝鮮時代の儀典書「朝鮮王室儀軌(ぎき)」を
「お渡ししたい」と明言しています。このお詫び談話に関しては
野党などから「将来に禍根を残す」と疑問の声が
上がっていましたが、それを押し切る形で発表した格好です。
談話そのものについては過去の「村山談話」などに近いもの
ですが、「アジアの人々」に向けた過去のものと違って対象が
韓国一国に限定されています。
仙谷官房長官が以前より慰安婦への個人補償を検討する趣旨の
発言をしていた事もありましたが、こうした新たな補償についての
発言は今回の談話には盛り込まれませんでした。
そのため今回はこの談話そのものよりも「朝鮮王室儀軌(ぎき)」を
「お渡し」する事で今後問題が出てくるのでは、
という懸念があります。
これは元々朝鮮王室のものでしたが、韓国は過去の条約で
所有権を既に放棄していますから現在は正式に
日本の所有物です。
なので「返す」ものではないので「お渡しする」という言葉を
使っているのですが、韓国側はそう取らないでしょう。
「元々韓国のものが日本に取られていたから返すのは当然」
という見解が広まるはずです。
更に今回は正式な日本の所有物を韓国に言われたから
返すという形になっています。それが広がると今後も日本にある
様々な朝鮮伝来の文化財を返還するよう要求される、という事が
容易に想像できます。
今回はあくまで「友好の証」として「特別にあげた」というスタンスを
取ると思いますがこれこそ「名を取り実を取られた」状態では
ないでしょうか?日本は自国民にだけ通用する「名誉(格好)」のみを
取り、実質には「韓国の要求に屈して自国の所有物を差し出した」と
いう構図が確立しているのです。
アジア問題になるといつもこういった事になるのですが、日本政府は
いつになったらこうした負の連鎖を断ち切る事ができるので
しょうか?
与野党含めた、志ある政治家が結集する事を望むのはまだできそうにありません。